おとのば

fun time HOLIDAY7を振り返ろう②

はじめに

昨日に引き続き、fun time HOLIDAY7の振り返りシリーズ2日目です。

5月14日の公演といえば、開演前のグッズ売り場を見て思わず笑ってしまったという思い出がある。

しょくぱんくん。
彼はどうしてこんなに人気者になってしまったのだろうか……


さて、対バン相手が全部バンドではないこのツアー。その中でも、先輩後輩、仲間、友達……そういった関係の絆を強く感じられるのが本日触れる5月14日、SKY-HIをゲストに迎えた公演だ。

ライブレポ

各曲について

こちらも手書きのレポが残っているので載せてみる。

特徴というと、「Dr.Izzy」と「CIDER ROAD推しのセットリストだったということだ。こんなに特定のアルバムに偏るセットリストはなかなか珍しいのではないだろうか。最新の「MODE MOOD MODE」ならまだしも。ちなみに、「CIDER ROAD」は、後のMCで触れている斎藤が日高から「SKY-HIとして活動する」と聞いた6~7年前に製作、発売となる。

MC

この日も、本編とアンコールの2回MCがあった。
※MCの内容は100%正しいものではありません。ニュアンスの違いなどございますので、予めご了承ください。

本編

今日何を話すかずっと考えてまして。日高くんのなんの話をしようか、なんの暴露話をしようかと。いっぱいあるんですよ。でも暴露話はまたにします。
日高くんは、僕とベースの田淵の高校の後輩です。芸能界でAAAとして大活躍しているのをテレビ越しに見ていました。で、SKY-HIとしてソロで活動すると聞いたのが確か6~7年前かな?その時に、いつか対バンしたいなーと思ったんですけど、彼の音楽を聴くうちに、彼が本気で活動しているのを感じて、先輩後輩としてではなく、お互いがそれぞれの音楽で目指すものに辿り着いてから、“音楽をやる人”として対バンしたいなと思っていました。それが今日ここ、fun time HOLIDAY7で実現しました。今日は来てくださって、本当にありがとうございます。
次は、久しぶりの曲をやろうと思います。

アンコール

アンコールありがとうございます。ひとつだけ、日高くんの暴露話をしようと思います。彼、先輩を持ち上げるために嘘つく癖があります。MUSICAのインタビューだったかな?日高くんと田淵が中学で同じサッカー部だったんですけど、日高くんが田淵のことをエースストライカーと言ったんですよ。でも彼……中学時代1点も決めてません!(田淵、大爆笑)そういうとこ、上手いんですよ。
僕たち、7月24日にトリビュートアルバムを出すんですけど、日高くんも参加してくれています。「蒙昧termination」という曲です。この間、聴かせてもらったんですけど……いやぁー、こんなに化けるのか!という感じです。こう来たかと。ぜひ期待していて欲しいんですけど、その前に、どんな曲だったかな?ということで本家の「蒙昧termination」をやろうと思います。

あとがき

学生の頃、毎日顔を合わせていた頃に仲が良いのはよくある話で、わりと普通のことだろう。だが、卒業して何年も経った大人の今でも、変わらず関係が続いていることは滅多にない。UNISON SQUARE GARDENのメンバーは、学生時代の友人で結成されているが、学生を卒業し、今も共に大きい音を出し続けている。SKY-HIとは、卒業して10年以上経った時にまた一緒に音楽をやる。そして、ひとつのライブを作り上げる。

音楽業界にいるという特別な事情があるからというのもあるだろうけど、それでも関係が続いていることは、純粋に素敵な事だと感じる。少なくとも、私自身、今でも関係が続いている友人なんてほんのひと握りだから……。

だからこそ、「君はともだち」という選曲にはグッとくるものがあった日だった。


さて、最終日6月19日。
こちらは、個人的に舞洲の次に思い入れのあるライブとなったので、可能であればレポを投稿したいと考えています。
感染症もですが、熱中症に気をつけてお過ごしください。

2019.5.14 fun time HOLIDAY7
@愛知県 名古屋国際会議場 センチュリーホール
1.エアリアルエイリアン
2.アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")
3.シュガーソングとビターステップ
4.マジョリティ・リポート
5.ため息 shooting the MOON
6.like coffeeのおまじない
7.23:25
MC
8.君はともだち
9.crazy birthday
10.Invisible Sensation
11.場違いハミングバード
12.Catch up, latency

MC
en1.蒙昧termination
en2.徹頭徹尾夜な夜なドライブ

 

fun time HOLIDAY7を振り返ろう①

はじめに

ライブが開催できなくなってから約3か月、そして緊急事態宣言が出てからも1か月経過した。個人的には、ライブがない生活にも悪い意味で少しずつ慣れてきている。そう、ないことが当たり前といった感じだ…。悲しい慣れである。

この記事を投稿しようと思ったきっかけは、2日前にふとカレンダーを見たときにある。

私自身、この状況下で忙しくなってしまったタイプの人間のため、今日がいつなのかよくわからずに過ごすことがある。ふとカレンダーを見たときに、もう5月も半ばに差し掛かっていることに気付く。


ん???
5月13日と14日って…昨年、FTH7行った日じゃん!!!!!!

こんなに早く1年が経つなんて思ってもなかった。
今、ライブがない世の中だからこそ、過去のライブに思いを馳せて、少し幸せな気分を味わえたらいいなと思い、この記事を書いてみます。
もちろん、明日には②を投稿します。

ライブレポ

本記事で取り上げるのは、2019年5月13日 fun time HOLIDAY7である。
この公演の模様は、同年7月24日に発売されたトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」の初回限定版に収録されたドキュメンタリーでも見ることができるので、それと合わせて読んでいただけたらと思う。

各曲について

当時の私は、手書きでレポを書いていた。これがまあ疲れる。笑
せっかくなので、この機会に再度載せてみます。

この日の特徴は、インディーズ曲である「流星行路」から始まったこと、「等身大の地球」で、斎藤がカズーソロを披露したこと、ゲストであるイズミカワソラの楽曲「サイボーグ99%」を披露したことなどが挙げられる。
「流星行路」を披露した流れはドキュメンタリーで明かされているが、要約するとニゾンが一番最初に作った音源「流星行路」から始まり、最新曲「Catch up. latency」で終わるライブを作るという意図があった。  
「サイボーグ99%」は、イズミカワソラのトリビュートアルバム「タイムカプセル」にUNISON SQUARE GARDENが参加した時にカバーした曲だ。同アルバムにはほかに、斎藤がソロでカバーした「絵の具」、田淵書き下ろしの「ソラまで」が収録されている。

MC

MCは、本編とアンコールの2回あり、メインは本編となる。

本編MC

※内容は100%確実なものではありません。ニュアンスが違うなどございますので、ご了承下さい。
斎藤:めっちゃ暑いんだけど…。ダイヤってこんな感じだっけ?(田淵に聞く→田淵、頷く)あ、そう俺だけじゃなかった!
イズミカワソラさんのライブ見ました?最高でしたよね!あの、僕ら、SEでソラさんの「絵の具」という曲を使わせてもらっていて、今日その「絵の具」が1曲目で…。僕ら、「絵の具」を日本で一番聴いてる3人組だからさ、あのイントロで「うわっ生で聴けた!!」って思ったし、なんかステージに出ていきそうになりました。それこそ、デビューする前のインディーズの頃から、プロの”プ”の丸もなかった頃から使っていたので。だから今日の1曲目はインディーズの「流星行路」をやりました。あれ?こんな曲だっけ?と思いながら探り探り…。みんなこの曲知ってる?そのあとの「シュガーソング(とビターステップ)」の安心感がすごかった(笑)
ソラさんは、僕らのトリビュートアルバムにも参加してくださっていて、「ガリレオのショーケース」をカバーしてくださっています。この前、それを聞かせてもらったんですけど……あの人、ぶっとんでますね!めちゃくちゃかっこいい曲に仕上がっています!楽しみにしていてください!
……あちぃ~。(ドラムを叩く鈴木)長く喋りすぎて、貴雄が飽きてきちゃったよ。(鈴木が叩くドラムに合わせて相槌のイメージ)うんうんうんうんうん…だってもう疲れちゃったんだもんー。(そしてそのまま斎藤が水を飲みに行くため、鈴木が喋る流れになり、ファンからの声援が飛ぶ。)
鈴木:「ふぅ~!!」って言われても何喋ればいいの?(ドラム叩く)これハイハットと言います!(拍手と歓声が起こる)これの何がすごいの?笑
斎藤:あとなんか話すことあったっけ?(田淵を見る→田淵、セトリが書いてあるボードを指さす)あ、そうだ!「絵の具」は、僕の学生時代の友人が…あ、田淵くんって言うんですけど…が教えてくれまして。僕の学生時代に聴いていた曲は、だいたい田淵が教えてくれたんだけど、その頃から田淵は曲を作っていて、それこそソラさんの影響を受けている部分もありました。ソラさんのデビューシングルが「等身大の地球儀」というんですけど……ついにタイトルまでパクってきたかと思いました。次は、そんな昔からやっている曲をやります。
「等身大の地球」

アンコールMC

そうだ!カメラ回っている理由を説明します。トリビュートアルバムに収録される初回の特典映像にドキュメンタリーが付きます。ライブ映像だったり、メンバー1人ひとりインタビューを受けたりしました。楽しみにしていてください!あとは思い残したことないですか?(田淵、鈴木が頷く)はい、じゃあ最後の曲です。

最後に

この日のfun time HOLIDAY7は、のちに開催された各種パネル展でライブ写真も公開されている。撮影も可能だったので、そこから1枚掲載します。

15周年という特別なタイミングだったからこそ、SEにも使っているイズミカワソラとの対バンが実現したのだと考えられる。MCの雰囲気も、選曲も、アニバーサリーならではという感じが得られ、この日の私は7月の舞洲への期待がひたすら高まるのであった。

お祝いが終わり、普通に戻ったロックバンドが何を今、企んでいるのか…
まだ公開される時期ではないかもしれないので、この先にどんな発表が来るのかを楽しみに待ちわびながら今できることをしていこうと思います。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。また明日。



2019.5.13 fun time HOLIDAY7
@愛知県ダイヤモンドホール
1.流星行路
2.シュガーソングとビターステップ
3.フルカラープログラム
4.マジョリティ・リポート
5.マイノリティ・リポート
6.like coffeeのおまじない
7.23:25
MC
8.等身大の地球
9.ガリレオのショーケース
10.Invisible Sensation
11.天国と地獄
12.Catch up. latency

en1.サイボーグ99%
MC
en2.徹頭徹尾夜な夜なドライブ

  

「生きてみよう」と思えたユニゾンの歌詞10選

まえがき

2020年もそれなりたくさんライブに行くぞー!
音楽聴くぞー!!

と意気揚々と年を越したものの、まさかの事態でライブが尽く開催見合わせとなる事態である。
悲しみはもちろんあるけど、今のやり場のない気持ちはまたそのうち開催されるライブで消化すればいいと思っているし、こんなに休みの日に家に居られるのなかなかないので、家でできる新しいことを見つけるのも一つの手かなと。

ライブレポを書くために立ち上げたこのブログも、ライブがないとやることが無いし、だったら違う使い方をしてみようと思い、この記事を書いてみます。
少しでも前向きになれるきっかけとなれば嬉しい限り。それではどうぞ。

「生きてみよう」と思えたUNISON SQUARE GARDENの歌詞10選

田淵は「歌詞に意味は無い」と発言することがわりと多い気がする。けれど聞き手に辿り着いた時に、それぞれの解釈で意味をもつ歌詞がユニゾンには多いと思う。その中で、悲しみを共感してもらえたかのような気持ちになれた、前向きになれたといった歌詞を紹介していく。

君の瞳に恋してない(MODE MOOD MODE)

生きてみようと思ったのは君のせいかも

この記事のタイトルはこの歌詞から来るもの。
この曲の雰囲気からまず前向きになれるものがあるし、ライブが再開されたらまずやって欲しい曲だと個人的に思う。(もちろん全曲なんでも聴きたいという贅沢な気持ちもある)
この曲が収録された「MODE MOOD MODE」というアルバムが、“差し出された手は噛みちぎるけど(Own civilization)”と突き放されたような曲で始まるのに、ラストのこの曲で“僕の手握っていいから”で終わるというストーリーがあるのも絶妙な距離の取り方をしていて良いと思えるポイント。


UNISON SQUARE GARDEN「君の瞳に恋してない」ショートVer.

シュガーソングとビターステップ(Dr.Izzy)

死ねない理由をそこに映し出せ

生きてく理由をそこに映し出せ

おなじみのシュガビタ。二番サビの”死ねない理由”だけだと、消去法で死なない選択をしたような感じがしてしまうのだが、その後に”生きてく理由”という言葉がしっかり出てくるから、自ら生きることを選んだように感じられる。
私の生きてく理由は、いつになるか分からないけど、UNISON SQUARE GARDENがライブをする未来が存在するからなのかもしれないなと思う。


UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」LIVE MUSIC VIDEO

シグナルABC(Bee side Sea side)

君にだって命はある

生きてる 今日を生きてる それだけなら案外簡単だろう

シュガーソングとビターステップのB面曲。個人的に生きた心地がしないくらい辛いときに、自分に言い聞かせるために聞く曲として存在する。

流れ星を撃ち落せ(Catcher In The Spy)

君の命は必要なんだよ

シグナルABCで”君にだって命はある”と言われたあとに、その命を”必要なんだよ”って言われると、耳が幸せではないでしょうか?(リリース順は流れ星が先だけども……)

あんなにゴリゴリなロック調の曲で突如現れるこの歌詞。普通にかっこいい曲として油断しているとうっかり涙してしまう。個人的には自己肯定感が下がり気味のときに聴きたい歌詞である。
恩着せがましいけれど、必要ない人なんていないと思っています。

to the CIDER ROAD(CIDER ROAD)

本当は弱さは強くて 涙こそ道しるべ

何か冒険が始まるようなワクワク感が溢れる曲調で、まずそこがお気に入りポイントである。
選んだ歌詞は、弱さを認めてくれる部分が好きだ。
誰しも表に出す出さない関係なく、何かしら自分に弱みを感じる瞬間ってあるんじゃないかなと思う。
でもその弱さがあるから、人は強く成長できるんだろうなと感じられる歌詞だと思う。そして、流した涙が道しるべというのも綺麗な言葉だなと。

UNOストーリー(Bee side Sea side)

こんなに君が好きだし こんなに君を励ませるし
こんなに君を抱きしめれるから できるだけ近くにいる

こんなに分かりやすく優しさを見せつけられる歌詞ってあまりないのでは?と感じる。
あとは個人的に思い入れが強すぎる曲だったりするのです。(詳しくは→私のキャンバスに描いた最後の景色 – UNISON SQUARE GARDEN「UNOストーリー」に背中を押された話 (ゆかたんぽ) | 音楽文 powered by rockinon.com)
でも優しさだけではなく、最後で”だから さあ今 自分の足で行けよ”と言うのは、田淵らしいなと思うし、ファンは他人といい意味で言うユニゾンだからグッとくる終わり方なんだろう。

プロトラクト・カウントダウン(Populus Populus)

君を泣かせる世界の方がおかしいよ

少し過激ではあるけど、泣いてしまう出来事があったとしても味方になってくれる人がいるよと思わされる歌詞だと思う。そして、世界を否定するだけではなく、

走るよ、君の涙が止まるまで

と自分で行動して救ってくれようとするのだから心強い。

君はともだち(CIDER ROAD)

見えないところで強く生きてる 気づいてるよ

あまり口にはしなくても、誰もがどこかで苦労しているし頑張っている。それに目を向けてくれるから、明日からも生きられるんだと思う。
そんなことに気づかせてくれる歌詞であり、曲である。

黄昏インザスパイ(Catcher In The Spy)

今日が辛いから明日も辛いままだなんて思うな

今はライブもないし、外出るのも考えなければならない辛い時期だけど、それが一生続くわけではない。辛いのもいつかは終わると信じたい。

そんな歌詞で始まり、最後は

負けない どうせ君のことだから

という言葉で締める。人間はコロナになんか負けないはず。大好きな音楽もライブも未来で待ってるはずだろう。

Invisible Sensation(MODE MOOD MODE)

だけどいつか誇れるくらいには 人生はよくできてる

先日の田淵のブログ(小生田淵がよく喋る2020年3月その2BLOG | UNISON SQUARE GARDEN - official web site)に「ちゃんと生きてたらいいことは起きるよ。」という言葉があったが、それとこの歌詞が繋がるように思う。人生は辛いことだけではないと思いたい。

あとは、単純だ。

だから、生きてほしい!

とユニゾンに歌われたら生きるに決まってる。


UNISON SQUARE GARDEN「Invisible Sensation」ショートver.

あとがき

日頃、私が勝手に救われている歌詞をいくつか書き出してみた。もしこの記事に反響があったのならば、別の切り口でも書いてみようと思います。
何にしても今は、家でできる楽しいことを探すことがポジティブに生きる良い手段だと思うので、またブログでも色んなことしてみたいと思う。

最後に、

mouth to mouse(sent you)

楽しいことだけしか見つからない そんな時が来たら教えてね

そんな未来が待ち遠しい。

THE KEBABSは楽しいで溢れている。

はじめに


(9.18、撮影許可が出たアンコールにて)

まだまだ冬の寒さに震えていた1月6日のこと…
私は、THE KEBABSのメジャーデビューアルバムの録音公演に行った。バンドのメジャーデビューに立ち会うことも滅多にない貴重な機会だと思うが、そんなことはどうでもいい。

録音って何???

その疑問が最重要である。
少なくとも私が今まで聴いてきた音楽の中で、ライブ音源でメジャーデビューしてきたバンドはなかった。だからこそ、新鮮極まりないと感じた。

録音のことの記憶はうっすらとしかないけど、その日の事やこのアルバムについて、時間の許す限り書いていこうかなと思います。

アルバムレポ

全体的に聴いて思ったのは、

同じ言葉が繰り返されている
1曲1曲が短い

といったところだった。

オーロラの…って何回言ってるんだと思ったし。笑
このあたりについては、いろんなインタビューでも触れられている通り、佐々木の歌声は、シンプルな言葉を発するだけでも、同じ言葉を繰り返しているだけでも様になる力があると私も思っている。
そして、油断してるときに

恐竜だ ガオガオガー 仲良くしよう

って歌詞が突然やってくるし、何を言ってるんだ…と思わず笑ってしまう。「猿でもできる」は、歌詞が2行で完結するし、「ホラー映画を観よう」は、ただただ新宿駅東口から新宿のTOHOシネマズまでの道案内をしているに過ぎない。
でも、そんな面白いことだけではないと、このバンドについては思っている。メンバーそれぞれが、本業という別の場所で長いキャリアを積んできたから個々のスキルが半端なく高い。スキルがあるからこそ、このバンドがやっている音楽はとてもシンプルであると感じても、そのシンプルがものすごくかっこよく見えるし、逆に唯一無二感があり、誰にも真似できない音楽が仕上がっていると感じる。

THE KEBABSのライブについて

私は、彼らのライブに数回足を運んだことがある。今回のアルバムを聴いていても、この曲は、過去のライブでこんなことがあったなぁ~って思い出すことができるくらいに濃いライブを繰り広げていると思う。
例えば、「ピアノのある部屋で」は、1月15日のライブにて本来アンコールで披露する曲として用意されていた曲だった。にも関わらず、テンション上がって本編で披露してしまうというハプニングがあった。その後のアンコールでは、ステージ上で新曲を作り披露するという流れに。その新曲も「ここで新井さんのやばいギターソロが入って…」というすごいふわっとした打ち合わせがされていて、見ている側としては笑ってしまったのだが、いざ曲が始まると例のギターソロは、”すごいやばい”ものが完成されていたのだから、このバンドはすごいやばい。
9月のライブでも、ステージ上で新曲を作っていた。その日は、アンコールの撮影許可が出たため新曲を撮影することができた。それが以下のツイートである。


こうしたステージ上で新曲作るという試みも、個々のスキルがないと成立しない。バンドマンとしての余裕が見えるというか…。

録音公演では、アドリブで佐々木が歌詞を変えることもあり、歌詞カードとCDから聞こえてくる言葉が違うという箇所が所々見受けられるだろう。あとは、初回限定版に収録されている「まばゆい」だが、途中でギターのシールドが抜けてしまい、撮り直しをしている。ハプニングもあったが、2回目に録った方が「ギターソロ決まった!」とのことらしい。

彼らのライブを見ていて一番強く思うのが、大人が本気で面白いを追及すると、人の心を動かせるものができるということだ。
曲を聴いているときや、ステージ上で繰り広げられるおふざけを見ているときなど、結構な確率で「アホなことやってんな~」と思うことがある。ただアホなことをやっているだけだったら、いわゆる”見ていてサムイ”状態に転がってしまうだろう。しかしこのバンドは前述の通り、スキルが高いから、アホとかっこいいが共存する不思議さがある。そんな姿を見ていると、日頃の諸々を忘れて、頭の中が「楽しい」で埋め尽くされる。だから病みつきになるんだろうな、彼らの音楽に心を奪われているんだろうなとライブ行くたびに思うのだ。

まとめ

段々なんの話がしたいのかわからんくなってきてしまったが、とにかくTHE KEBABSの音楽は聴いていて楽しいということだ。
常に斬新なアイディアで溢れているバンドだから、飽きが来ないのだろう。先日発表になった「THE KEBABSは暇だった。」も、タイトルを見るだけで思わず笑ってしまうものがあった。
今の状況が落ち着いたらまた、何も考えずに楽しいだけを感じられるこのバンドの音楽を聴きにライブハウスに行きたいと思う。
#春は必ず来る のだと信じて…

2.13 MelodiX!Fesレポ

はじめに


会場近くで見た夕日が綺麗だったのでおすそ分けです。

ついに2020年のUNISON SQUARE GARDENが始まった。この前、シークレットゲストをやってたから、彼らにとっては2度目のライブだと思うが、ユニゾンファンにとっての最初はこの日だと思ってもよいだろう。

ということで、今年最初のユニゾンのライブレポです。どうぞ。

ライブレポ

君の瞳に恋してない

多幸感溢れるスタートとなった。
所々、鈴木や田淵を見ては笑顔になる斎藤を見て、本当に目の前にUNISON SQUARE GARDENがいるんだ、3人で音楽やってるのだと実感して感動する。
1サビが終わって大きな歓声。フロアでは、久しぶりに見るユニゾンへの喜びが溢れる。
ギターソロでは上手側の前に出る斎藤。最初こそ険しい顔をしていたのだけど、段々表情が緩む。

Phantom Joke

今年の定番曲となるであろうこの曲。12月に聴いた時よりも、3人それぞれの演奏に余裕が少し出てきているように感じた。
今回は、自分の位置から鈴木の全身が見られたため、Phantom Jokeの激しいドラムの一部始終を見ることが出来た。手の動きもさることながら、足がとにかく忙しそう。特に、両足同時に動くやつ。歩くのと同様、左右ズレたタイミングで動くなら少し楽だったと思う。これは本当にやればやる程痩せてしまうだろう。
恐らくこの曲だと思うのだが、間奏で鈴木が急に立ち上がる(すぐ座ったけど)から何かと思ったら、田淵がドラムセットの近くに座ってた。なるほど。やはり鈴木のボルテージが上がる瞬間というのは、メンバーが近くに来た時だ。田淵は鈴木を見ながらベース弾いてたし、鈴木もまた田淵を見ていた。
激しいドラムに何かを感じた斎藤も、ドラムの方をチラッと見ては笑顔になる。
ギターのみのサビは、MVと違い、赤い照明で照らされる。これもまた色気がダダ漏れ

斎藤:「あ、UNISON SQUARE GARDENです!最後までよろしくー!」
という挨拶を挟んで次の曲へ。

春が来てぼくら

田淵の1オクターブ高いハモリが非常に綺麗だった。
そのハモリの直前までステージ上をウロウロしてたとは思えない余裕っぷり。
この曲のドラムは欲しいところにピタッとハマってて気持ちいい。一つ一つ丁寧に、でもダイナミックに叩く鈴木の姿を見られて、自分が求めていたのはこれだ!というなんとも言えない気持ちになる。
にしても……
この日から東京は暖かくなったのだが、そういう絶妙なタイミングで聴く「春が来てぼくら」は感慨深い。

ライドオンタイム

低めのコードをジャーンと鳴らす。この時点では次の曲が何だか予測できない。すると、

レディースアンドジェントルマン ライドオンタイム!!

の斎藤の声が聞こえるじゃないか……。思わず、「えーーーーー!!!!!」なんて声が漏れてしまった。
熱心にユニゾンを追いかけてる人くらいしか喜ばないであろうこの曲なのに、この日1番の盛り上がりを見せていた。
もちろん誰よりも楽しんでいるのはメンバーであり、特に鈴木は、2サビ辺りからドラムの手数が多くなる。でも、1つだけ思ったのは、鈴木のマイクのボリュームはもう少し大きくてもよかったということ……

天国と地獄

冒頭の「天国と地獄」というセリフ前のフレーズを2回ずつ繰り返し。今までの天国と地獄とは若干違う形となっていた。(もしかしたらCDJが近いかも)
いつも通り、田淵が勢いよく上手に来たが、転びそうになっていて見ているこちらが焦る。上手側のカメラマンさんもびっくりしてた。(このカメラマンさんは後のKEYTALKにて、小野が近づいてきたり、カメラを揺すられたりでなかなか大変そうだった。最後にしっかり謝罪していたから、小野の人の良さが溢れていたが……)
転びそうになっても、おっとっと…と体制を整えて下手に向かって飛んでいく。
1Aで鈴木が勢いよく上着を脱ぎ、上に投げる。この感じ!久しぶり!!(お気づきかと思うが、私は久しぶりのユニゾンに感動しまくっている)
"on the drumsのclever shots!"の部分だが、ここ最近、原曲に忠実だったのが、この日は手数多いソロとなる。

斎藤:「ラストッ」

シュガーソングとビターステップ

1Aの斎藤の手の動きだが、XIIXを経てるからか、柔らかくなった気がする。そして、平和という言葉のところで、軽くフロアに手を向けていた(気がする)。そんな姿を見ていることこそが平和だなと感じる。
2Aで田淵が上手に来る。2列目で見ていた私は、あまりの近さにびっくりしてしまったのだが、そんなことを余所に、満面の笑みを向けてくる。髪を切って、表情がはっきりと見えるようになった田淵、音の楽しさを惜しみなく出してくる。
2サビで、鈴木が片手でドラムを叩きながら、Tシャツを前から被ろうとするも上手く被れず、後ろから被り、カオナシみたいになっていた。
間奏で、顔が隠れるように被ろうとするも失敗。年が明けても、鈴木の遊び心が変わらずにいたことも嬉しさを感じた瞬間だった。
"生きてく理由をそこに映し出せ"で、田淵が鈴木の所に行ったので、田淵は頭をブンブン振るし、鈴木は立ち上がるわで、リズム隊が激しかった。

最後は、
斎藤:「バイバイッ」
の言葉を合図に、3人がステージを後にする。
鈴木はステージセットの、天井からぶら下がっているシャンデリアみたいな照明の中に入ってから去る。

備忘録

斎藤:白地に青のシャツ、腕まくりいつもより1回多い気がする。
田淵:髪切った。前髪めっちゃ短い、今年も赤いベースを使用。
鈴木:ピザTシャツ、紫陽花色っぽい上着、お髭がスッキリしていた。バスドラも通常verに戻る。

出番は1番目
時間にして35分といったところだ。

さいごに

3人が3人で音を鳴らすということにこんなにも感動するとは思わなかった。
それぞれの活動や趣味があるし、プライベートも一緒に過ごす程の仲では無いかもしれないが、ステージに立ってる時の3人の絆とか信頼関係とかは揺るぎないものだなと、メンバーの表情を見ていて思った。
15周年が終わり、普通のロックバンドに戻った彼らだが、かっこいいことは昨年から変わらない。特別なことをするでもなく、"自分たちの音楽を演奏する"という行為そのもので魅了してくるから、このバンドは唯一無二の存在なのかもしれない。

2020年のセトリはこちら。
usg-0v0.hatenablog.com


2020.02.13 MelodiX!Fes.@ 豊洲PIT
・君の瞳に恋してない
・Phantom Joke
・春が来てぼくら
・ライドオンタイム
・天国と地獄
シュガーソングとビターステップ

2020.1.27、1.30 White Whiteレポ

1.30大阪のことも追加しました。

はじめに

アルバムが先日リリースされ、全曲を聴いた上でこのライブへの期待値がかなり上がっていた。良くも悪くも。
個人的に、ユニゾンのメンバーのやることだったらなんでも好きですというのは嫌で、しっかりと中身を見たうえで好きを公表したいと考えていた。その上でXIIXは、好きだ。だからこそ、期待値が上がりすぎていた。

実際に生で聴くとどうなのだろうか。
そこで感じたことを私なりの視点で語る。




レポ

演奏について

34歳新人とは何者か?
それを考えさせられるものだった。言ってしまえば、彼らは新人だけど新人じゃないんだよね。バンド結成前から、それぞれのフィールドでキャリアをこれでもかってほど積んできているから。その実力を大いに見せつけられた。

1曲目「E△7」から始まる。
この曲は、SK's Session3*1でもやっていた曲ということもあり、SK3を経てからのXIIX結成という繋がりを感じられる。
後のMCで斎藤が「1曲目のとき、こちらからは客席の方が見えない照明だっんだけど、誰も動いてなくて……嫌われてるのかな?と思った」なんて語っていたが、このバンドの場合、体を動かすというより、聴き入ってしまう曲が多いんじゃないか?と思った。

ライブならではの演出として、「Light & Shadow」の"微かな光も〜”の部分で、キーボードの音が追加されていた。ストリングスの伸びやかな音に感動していた音源だったが、そこにキーボードの音も追加され、さらに深みが増す。照明も華やかな演出に一役買う。光を浴びた斎藤、須藤の影が大きくステージ上に映し出されていた。(公式インスタの2枚目)※大阪では、影が斎藤のみに変更。
斎藤の高音、低音を織り交ぜたあのフレーズはライブでかなりドラマチックに演奏されていた。

特に2人の技術面にやられたのは「4:43 AM」「曙空をみつけて」「5:03 PM」「夕映えに紛れて」あたりだろうか。
ベースだけの曲という全く新しいものを見たが、ベースってこんな音も出せるのかという気付きにもなった。特に、自分の中のベース像として、単音を弾くというイメージがどうしてもあったのだが、この2曲については和音も織り交ぜられていた。須藤のベースは、主張し過ぎず、音楽を包み込むような丸さがあると思う。
静けさの中で響くベースと斎藤の声には緊張感が漂っていた。
その後、ステージに1人残る斎藤。
「5:03 PM」でループをひとつ、ふたつと重ねていく。本当に1人で演奏していた。斎藤のギターソロといえば、「Answer5」のようなギラギラしたものをどうしてもイメージするが、あんな落ち着いた音をしっとりと弾きこなす姿も色気があって良い。
さらにふたつループを重ねる。合計4つのループを重ねて「夕映えに紛れて」が始まる。この曲はイントロやアウトロくらいしか実際にギターは弾いていない。あとは全てループで完成される。(インスタ4枚目がループ作るところから歌うところまで全て映されている)
かなり凄いことをしていたのに、涼しい顔をしてやってのける。34歳新人とは……?
一通り歌い切ったあと、1番初めに作ったループを消す。そして、ほかのメンバーも含めたバンドサウンドverの夕映えに紛れてが始まる。ギターのみの原曲も良いが、バンドアレンジも深みが増して良い。

そして、さっそく新曲も披露される。
須藤は「最初はこういうライブを想定していなかったから、今苦労している」というような話をしていた。確かにアルバム曲はライブで盛り上げていこう!という熱をもった曲とは少し違う気がする。
だが、あとから制作された新曲はライブを意識しているように感じた。
そう感じた要素にテンポがある。自然と体が動く。かと思ったらサビで急にテンポダウンしてくる。伸びやかな音で構成される曲は須藤の得意分野だろうか?そんな須藤の得意分野を入れつつ、ライブも想定された折衷曲だと感じた。この曲が入るであろう次のアルバムが早くも楽しみになった。

会場の空気があたたまってきた頃にやってきた「Answer5」。ここでバンドメンバーの紹介が入る。
斎藤がキーボード→ドラム→ベースの順に「オン ○○(楽器名) 名前」という形で紹介していく。最後、自分のことを何と紹介するのだろうか?と思っていたら、「おれぃっっっ」って言ってニコニコしながらステージの前方に出てきた。なんだそれ、かわいいじゃないか…と思っていたら、めちゃくちゃかっこいいギターソロを披露する。そのギャップは最高にずるいし、彼の最強な武器である。
大阪での同曲は、キーボード、ドラムのソロのときに、斎藤、須藤がソロをやっているサポートメンバーの近くに行き、座り指さしてアピールするなどの余裕があった。更に、それぞれのソロの中に少しギターの音を入れていた。これは東京でもあったのか、記憶にないのだが……。

本編最後は「Stay Mellow」で締める。自分で作詞したとはいえ、あんな早口なラップができるのはさすがとしか…。このあたりで、須藤が下手側から上手側に来た。その時の表情を見て、彼もまた楽しんでいるというのが伺えて安心した。
アンコールではまた、新曲を披露する。彼らの創作意欲が早くも10曲という数多い新曲を作らせているようだ。多作なのは、どこかの誰かさんに似ている。

時間にして90分。そのうち20分くらいは喋っていたのではないか?初ライブで曲数も少ない中でのワンマンライブということもあり、あっという間に終わってしまった。個人的に、「LIFE IS MUSIC!!!!!」はもったいなかったと思う。(大阪では変更あり。1Bで須藤が頭上で手拍子をしたら、会場中で手拍子が始まり、そのままサビで手を挙げるファンがあちらこちらで見られた。ここで会場が温まり、メンバーも安心したかのような笑顔を、間奏で向き合ったときに見せた。)

大阪の変更点まとめ
・「Light & Shadow」「LIFE IS MUSIC!!!!!」頭に斎藤が曲名を言う。
・LIFE IS MUSIC!!!!!にて前述のように須藤が煽る。

緩さあふれるMCについて

はっきり言うと、ゆるい。非常に緩い。「こんなにグダグダしたライブをやるのは久しぶり」と斎藤本人も話していたが、本当にグダグダした流れだった。でも、本人が言うようにそれが武器となれば、このバンドは演奏とMCとで立派すぎるギャップが生まれるから、強いと思う。

MCで話していたことの中から私が印象に残ったことだけを残していく。

グッズの話
須藤がデザインしたという。
斎:はい!聞きたいことがあります!
須:宏介が聞きたいことは、ここにいる全員が聞きたいことだと思う。
斎:「トンテくん」って、誰?
須:え、トンテくん
斎:人間?ジャンル!!
須:しょくぱんくんみたいなものだよ。
斎:今やっと腑に落ちた。
(私:ここで腑に落ちないでください…)
トンテくんの表情は、泣き笑いとのこと。「テントくん」だとそのままじゃんということで、「トンテくん」になったそう。

曲数足りない件
本編にて、曲数足りないから…
斎:ゲームコーナーやる感じじゃないし…
須:幼少期からのスライド流せば?
斎:…ああ、それやればよかったね!
(私:斎藤さんは相変わらず、人の変わった提案も素直に受け入れるよな笑)

アンコールでは…
斎:今でちょうど60分ちょい?曲数少ないからさ。すまんねぇー、すまんすまん。また来てよ!

あとは、「(ワンマンライブを)やらされている」と間違って言ってしまった斎藤。でも、そこから発覚したのは、このタイミングでワンマンライブをやると言い出したのはほかでもない斎藤宏介であったということだ。彼がこのバンドにかける本気度が伺えた。

《大阪》
MCすべきところで、キーボードのイントロが始まってしまうも、「何かありました??」ととぼける2人だった。

斎「僕ら、34歳ピチピチの新人なんですが、キャリアは長くて……」
(会場内笑いに包まれる)
斎「何だよー、おい、何がおかしいんだよー!」(笑いながら怒る斎藤)

ほかにも多くのことをステージ上で二人で話していた。非常に緩くて、そのときだけはのんびりとした時間が流れる。初めてのワンマンだから仕方ないゆるさだと思うが、今後は曲も増えていくし、斎藤の言葉を借りると「突き放す」くらいの勢いになっていくのではないか?という期待感が生まれた。

備忘録

斎藤使用機材
Fenderの赤いストラト(メイン)
Fenderの白ジャズマスター(Light & Shadow、新曲2)
・アコギ(Fantome、Saturdays)

立ち位置
上手に斎藤、下手に須藤

衣装
東京、大阪共通
斎藤:白シャツ、真ん中が茶(赤っぽい)、グレーの模様が入っている。袖が白、茶が重なるデザインのため、腕まくりはしない。形はユニゾンと同じ
須藤:黒シャツ

さいごに

私の個人的な考えとして、今回のライブ2本はあくまでお披露目であり、アルバムのライブとしては6月が完成形だと思う。
今回のライブと6月のライブでは、おそらくガラッと雰囲気を変えてくるだろう。(大阪ではこのような発言を斎藤もしていた。)

正直に言うと、東京でのライブは、不安になるグダグダさも多少はあった。ファンがどう楽しんでいいのか分からずにいるような探り探りな部分も。恐らく、メンバーもそれを感じ取ったのだろう。煽る部分があったり、曲名を言ったり……何よりもステージ上のメンバーが誰よりも率先して楽しんでいる姿があったりと、大阪では変化が多く見られた。
その変化があるから、これから先の活動への楽しみが増した。

34歳新人。新人にしてハイスペックな演奏、そして新人らしい初々しいMCを見せてきたXIIX。私は、彼らの音楽空間にもっと浸っていたい。


White White
2020.01.27 @赤坂マイナビBLITZ
2020.01.30 @ 大阪 BIGCAT

SE:White White

E△7
LIFE IS MUSIC!!!!!
XXXXX
Light & Shadow
Fantome
4:43 AM
曙空をみつけて
5:03 PM
夕映えに紛れて
Saturdays
新曲①
ilakusa
Answer5
Stay Mellow

EN:新曲②


 

2019.12.27Bee side Sea side Que sideのこと

はじめに

先日、音楽文にこんな記事を投稿した。

http://ongakubun.com/archives/12146

ここに書いた文は、普段書いているライブレポとは違った視点で(言ってしまえば遠慮気味に)書いたものである。なので、この記事で少し補足をしようかなと思う。
とは言っても記憶はそこまで残ってないのだけど……

本編

MC

言葉そのままとはいかないが、こんなこと言ってたよ〜くらいのレポです。

・油断してきたからあまり近くで見ないでほしい。

・(鈴木と田淵が、ステージ上で打ち合わせを始めたので、)狭いから全部聞こえてるよ。(2人聞いてない)……って、誰も相手にしてくれない…

・CLUB Queは結成当初の憧れの場所。初めてワンマンやったのが2010年…(ファンがえぇ!?)ちょっと!!優しくしてよ!(何年か田淵に確認しながら話す、合ってる?とさっき、え!?と言ったファンに確認する。)

・CLUB Queは音に包まれるような感覚があって好きなので、イヤモニを付けてない。

・やっぱりCLUB Queでのライブは楽しいっすね!

総括すると、
全体的に、アットホームな緩い感じがあるMCだった。

曲、雰囲気など

1番初めに言いたいのが……
Bee side Sea sideツアーの特徴のひとつとして、「ノンフィクションコンパス」「シグナルABC」などの曲前のセッション、「I wanna believe、夜を行く」の歌い出しなど 、とにかく楽曲のアレンジが良かったというのが挙げられる。
しかしこの日は、そういったツアーで見られたアレンジはなくなった。ほとんどの曲が原曲に忠実な形で披露されている。例外は「セク×カラ×シソンズール」「スノウリバース」である。ツアーではこの2曲どちらも、曲終わりに間が空いていたが、今回は曲を締めずに、アウトロと次の曲を繋いでいた。


この日も、ステージの広さ関係なく田淵はステージ上を動き回る。時に斎藤、時に鈴木の近くに行き、そこでメンバーと顔を合わせて演奏し出すと、音が大きくなる。鈴木も田淵が目の前に来ると嬉しそうなのだが。
シュガーソングとビターステップで田淵が"蓋然性合理主義"の部分の指差しをファンに向けてやったため、場内からは悲鳴が。(いい方のね)

Catch up, latencyのイントロが流れた瞬間は、斎藤がラジオで「生きとったんか、われ……」なんて面白おかしく話してたが、ファンも同じくらいの感動を味わってたと思う。

1番の盛り上がりを見せたPhantom Jokeだが、初披露ということもあり、これから進化していくんだろうなという発展途上な感じ。とにかく速い、難しそう、高い、ドラムいつ休むの?、田淵はいつも通りですごい……
といった語彙力のない感想が頭の中を埋めていく。1番強く思ったのは、めちゃくちゃかっこいい!であったのは間違えない。
ちなみに、音楽番組で披露していた同曲は、ギターの音を足しているので、ライブverはまた違った聞こえ方になる。

ラジオでも話していたが、プログラムcontinuedで終わりだなと思わせるような締めをしてからのPhantom Jokeだったため、とんでもないサプライズを仕掛けられた気分だった。


余談だが、私がいた位置は、斎藤が顔を上げる度に目が合うという、前過ぎず後ろ過ぎずの程よい距離感を保った位置だった。こんなにライブで目が合うことはないというくらい何度も目が合った。そもそも斎藤自体が、しっかりファンの顔を見ている印象も受けた。

あとがき

このライブに行くことが出来たのは、奇跡だなと思う。斎藤がMCで15周年のデザートのような時間と述べたが、見に来ている私にとってもデザートのような感覚だった。普段のバチバチした攻めてる感覚よりも、緩くやっている印象の方が強かったので。

これを最後にアニバーサリーイヤーが終わり、またかっこいいロックバンドとしての活動が始まるわけだが、メンバーそれぞれが個々の活動をしているからこそ、進化したUNISON SQUARE GARDENの姿を見ることができると思う。そんな日が今から楽しみである。

2019.12.27 Bee-side Sea-side Que side
@CLUB Que(東京、下北沢)
リトルタイムストップ
セク×カラ×シソンズール
over driver
ピストルギャラクシー
MC
flat song
三日月の夜の真ん中
シグナルABC
サンタクロースは渋滞中
スノウリバース
ここで会ったがけもの道
MC
ラディアルナイトチェイサー
Catch up, latency
シュガーソングとビターステップ
プログラムcontinued(15th style)(最後の披露日)
Phantom Joke(初披露)