おとのば

THE KEBABSは楽しいで溢れている。

はじめに


(9.18、撮影許可が出たアンコールにて)

まだまだ冬の寒さに震えていた1月6日のこと…
私は、THE KEBABSのメジャーデビューアルバムの録音公演に行った。バンドのメジャーデビューに立ち会うことも滅多にない貴重な機会だと思うが、そんなことはどうでもいい。

録音って何???

その疑問が最重要である。
少なくとも私が今まで聴いてきた音楽の中で、ライブ音源でメジャーデビューしてきたバンドはなかった。だからこそ、新鮮極まりないと感じた。

録音のことの記憶はうっすらとしかないけど、その日の事やこのアルバムについて、時間の許す限り書いていこうかなと思います。

アルバムレポ

全体的に聴いて思ったのは、

同じ言葉が繰り返されている
1曲1曲が短い

といったところだった。

オーロラの…って何回言ってるんだと思ったし。笑
このあたりについては、いろんなインタビューでも触れられている通り、佐々木の歌声は、シンプルな言葉を発するだけでも、同じ言葉を繰り返しているだけでも様になる力があると私も思っている。
そして、油断してるときに

恐竜だ ガオガオガー 仲良くしよう

って歌詞が突然やってくるし、何を言ってるんだ…と思わず笑ってしまう。「猿でもできる」は、歌詞が2行で完結するし、「ホラー映画を観よう」は、ただただ新宿駅東口から新宿のTOHOシネマズまでの道案内をしているに過ぎない。
でも、そんな面白いことだけではないと、このバンドについては思っている。メンバーそれぞれが、本業という別の場所で長いキャリアを積んできたから個々のスキルが半端なく高い。スキルがあるからこそ、このバンドがやっている音楽はとてもシンプルであると感じても、そのシンプルがものすごくかっこよく見えるし、逆に唯一無二感があり、誰にも真似できない音楽が仕上がっていると感じる。

THE KEBABSのライブについて

私は、彼らのライブに数回足を運んだことがある。今回のアルバムを聴いていても、この曲は、過去のライブでこんなことがあったなぁ~って思い出すことができるくらいに濃いライブを繰り広げていると思う。
例えば、「ピアノのある部屋で」は、1月15日のライブにて本来アンコールで披露する曲として用意されていた曲だった。にも関わらず、テンション上がって本編で披露してしまうというハプニングがあった。その後のアンコールでは、ステージ上で新曲を作り披露するという流れに。その新曲も「ここで新井さんのやばいギターソロが入って…」というすごいふわっとした打ち合わせがされていて、見ている側としては笑ってしまったのだが、いざ曲が始まると例のギターソロは、”すごいやばい”ものが完成されていたのだから、このバンドはすごいやばい。
9月のライブでも、ステージ上で新曲を作っていた。その日は、アンコールの撮影許可が出たため新曲を撮影することができた。それが以下のツイートである。


こうしたステージ上で新曲作るという試みも、個々のスキルがないと成立しない。バンドマンとしての余裕が見えるというか…。

録音公演では、アドリブで佐々木が歌詞を変えることもあり、歌詞カードとCDから聞こえてくる言葉が違うという箇所が所々見受けられるだろう。あとは、初回限定版に収録されている「まばゆい」だが、途中でギターのシールドが抜けてしまい、撮り直しをしている。ハプニングもあったが、2回目に録った方が「ギターソロ決まった!」とのことらしい。

彼らのライブを見ていて一番強く思うのが、大人が本気で面白いを追及すると、人の心を動かせるものができるということだ。
曲を聴いているときや、ステージ上で繰り広げられるおふざけを見ているときなど、結構な確率で「アホなことやってんな~」と思うことがある。ただアホなことをやっているだけだったら、いわゆる”見ていてサムイ”状態に転がってしまうだろう。しかしこのバンドは前述の通り、スキルが高いから、アホとかっこいいが共存する不思議さがある。そんな姿を見ていると、日頃の諸々を忘れて、頭の中が「楽しい」で埋め尽くされる。だから病みつきになるんだろうな、彼らの音楽に心を奪われているんだろうなとライブ行くたびに思うのだ。

まとめ

段々なんの話がしたいのかわからんくなってきてしまったが、とにかくTHE KEBABSの音楽は聴いていて楽しいということだ。
常に斬新なアイディアで溢れているバンドだから、飽きが来ないのだろう。先日発表になった「THE KEBABSは暇だった。」も、タイトルを見るだけで思わず笑ってしまうものがあった。
今の状況が落ち着いたらまた、何も考えずに楽しいだけを感じられるこのバンドの音楽を聴きにライブハウスに行きたいと思う。
#春は必ず来る のだと信じて…